MRI磁気共鳴画像
MRI検査とは強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。
MRI Magnetic Resonance Imaging
東芝メディカルシステムズ
EXCELART Vantage V9.51 1.5テスラ
MRIは、強力な磁石と電波の力を利用して、体の中の臓器をさまざまな方向から撮影することができる画像診断装置です。
造影剤を使わずに、神経、血管、靱帯などの細かな部位を描写することに優れています。頭から足先まで全身で検査でき、非常に精度の高い検査を行うことが可能で、病気の形態を描出するだけでなく、その詳細な広がりや性状の判断にも使用されます。X線による被曝もなく痛みも全くありません。患者様は仰向けの状態で寝ていただくだけの検査です。
頭部1
頭部2
頭部3
頭部4
肩
頸椎
MRCP
前立腺
肝臓
子宮・卵巣1
子宮・卵巣2
子宮・卵巣3
股関節
膝
検査の流れ
検査前に磁性体の有無をチェックします。
MRI装置からは大きな磁場が発生しています。磁場を乱すものを身につけていると画像が悪くなります。また安全のためにも、身につけている磁性体を検査前にチェックします。 ペースメーカーをつけた方は磁場の影響で、正常動作をしなくなる恐れがあるので、検査は出来ません。
1. MRI装置の架台に入ります
MRI 装置の架台の内部には強くて均一な磁場が常時発生しています。エレキバンの強さは1000ガウス前後ですがMRIではその15倍前後の15000ガウス近辺の非常に強い磁場が発生しています。寝台に乗って架台の中に入ると、強くて均一な静磁場が全身にかかることになります。
2. 撮影(スキャン)をします
MRIでは体内にある水素原子核から発生するごく弱い電波を受信して画像化します。ですから見たい部分に電波のアンテナを装着してから検査を始めます。撮影が始まると装置から「コンコン」という音がします。この音は、必要な断層像を得るために加えられる微弱な磁場によるもので、撮影中ずっと鳴り続けています。
3. 画像を作る処理をします
体内からの電波信号は、コンピュータによってデジタル画像に再構成されます。この時、病気の部分と正常の部分の水素原子核のふるまいの違いをコンピュータが画像の白黒として認識します。これがMR画像の成り立ちです。また必要に応じて処理を加えるなどして診断に役立つ様々な画像が得られます。
検査でのお願い
検査を受けられる患者様は、磁場の中での検査ですので金属類は取り外し、検査衣に着替えていただきます。検査中はベッドに仰向けに寝ていただき、身体を動かさないでください。呼吸停止の合図がある場合には、その声に従ってください。体の中に金属がある方は検査前に必ずお申しつけください。心臓ペースメーカーや刺青のある方は検査ができません。また、妊娠の可能性がある方も必ずお申しつけください。