令和2年1月31日(金)17:45より、リスクマネジメント委員会及びNST委員会合同全体研修会を行いました。
各委員会の発表内容は、以下の通りです。
リスクマネジメント委員会「令和1年事故報告統計の総括」
リスクマネジメント委員長の亀澤医師より、インシデント及びアクシデントの件数報告及び報告内容の分析報告がありました。
病院内で事故がどこでどのように、どんな時に何が原因で起こるのかが細かく分析されていました。
この結果をもとに今後の事故防止に努めていきます。
続いて、
NST委員会「第9回 日本リハビリテーション・栄養学会学術集会 研修会参加報告」
学会に参加した辻看護師より報告がありました。
廃用症候群でリハビリテーションを行っている入院高齢者の約9割が低栄養を認めており、回復期リハ病棟では、入院時に約4割の患者が低栄養状態であると報告されています。
通常であれば、積極的なリハビリを行うことで摂取したたんぱく質が筋肉の合成に利用され筋力UPが見込まれます。しかし、低栄養状態でリハビリを行うとエネルギーが不足しているため筋肉を分解してエネルギーを得ようとします。結果、筋力が減少することになります。
加齢に伴う進行性かつ全身性の筋肉量と、筋力の減少により身体機能の低下が起こることをサルコペニアと呼びますが、病院での不適切な安静や禁食によっておこるサルコペニアを「医原性サルコペニア」と呼びます。
「医原性サルコペニア」を出さないために「リハ栄養」の考え方を医療従事者が学び、多職種で患者様の栄養をみれば、より良い栄養管理と効果的なリハビリが行えるため患者様の状態回復に大きく貢献できると話がありました。
文責 前田